高知県立美術館の第4展示室を使い、通常の展覧会や舞台公演ではない、美術館の第三の活動として行う高知サマープロジェクト。長期間のワークショップ、公開・滞在制作、公開ミーティングなど、これまでの時間や場の使い方ではできなかった「コト」を、高知県立美術館が作家を選び2018年から実施。第一回目の招聘作家にKOSUGE1-16が選ばれ、県内各地で頻繁に開催される高知県の名物イベントである「餅ばい」をテーマに作品制作を行った。
餅まきの文化的意味を深めながら民族学的リサーチを行い、発想を新たにDIYテクノロジーを駆使して制作した餅まきマシーン「RMー1Ω」を開発し、関連トークイベントも開催した。最終日にはRM-1Ωによる餅まき大会が開催され、会場には511人の餅ばい客が詰めかけた。
作品タイトル/ Title:モチスクランブル/ MΩCHI SCRAMBLE
制作年/ Year:2018
素材/ Medium:ミクストメディア(発泡スチロール、カッティングシート、木材、webカメラ、餅、など)/ Mixed media
高知県立美術館 / Kochi Art Museum
担当学芸員:長山美緒